"椿洞"面白いもの発見講座 活動報告(2012年10月~2013年9月)


椿洞の公園をみんなで散策しながら面白いものを発見して、季節ごとのマップづくりをおこなう講座です。
10月に開講、年間を通した講座ですので事前申込が必要です。講座料5,000円 (お申込先 電話090-2685-8856 中山まで)



2013年5月11日(土):「第7回 草食系の出番です!(こんな草食べられる?)」



山野草の鉢植えやクズの根で説明


食べられる山野草さがしに出陣!

◆実施日 2013年5月11日 (土)10:00~ 12:00 
◆場所 椿洞畜産センター公園内

講座初めての雨降りとなりました。新緑が一段と映えて、まさに恵みの雨です。

まず初めに、屋内にて食べられる山野草の鉢植えを観察しながら説明。
(コゴミ、ゼンマイ、イタドリ、ナルコユリ、ギボウシとワラビ、クズの根)
掘り出したクズの根を見て、その姿に驚きです。

小雨の中、食べられる山野草探しに外に出かけました。
スギナ、シロツメクサ、タンポポ、ハルジオン、アザミ、ドクダミ、オオバコ、ワラビ、クズ、ギシギシ、スイバ、イタドリ 本当にたくさんありました。
ドクダミは、匂いが・・ 。スイバ、イタドリは酸っぱい・・実際に食べてみました。

途中で綺麗な黄色い花「ウマノアシガタ」が、いっぱい咲いていました。
この花のように、なかには絶対に食べたり、触ったりしてはいけない山野草もたくさんありますから注意も必要です。

そしてセンターに戻り、調理した山野草を実食してみます。
(アザミ、イタドリ、スイバ、ハルジオン、ワラビ、ヨモギ茶、ドクダミ茶)美味しいなー ^^

今日は、食べられる草というテーマからいつもとは趣向を変えて、草の説明より食べ方の方法や注意に重きをおいて行いました。どれも、おひたし、天ぷら、炒め物、漬物、お茶などいろいろな食べ方で美味しく食べられることも知りましたし、食べ方や食べる量によっては、害になることも知ることができ、先人の知恵に感謝です。



2013年4月13日(土):「第6回 地味でも派手でも花 (私に負けない花はどこ?)」



紫色のショカツサイで色付け


こんな素敵な色見本ができました!

◆実施日 2013年4月13日 (土)10:00~ 12:00 
◆場所 椿洞畜産センター公園内

今日の椿洞は、葉っぱの赤ちゃんが伸びだして様々な緑色に染まる中、ヤマザクラのピンクが、あちこちで自己主張をしています。その中で今日は「地味でも派手でも花」をテーマに花を探し花びらを少しいただいて、白い布に色付をして時間の経過、酢酸を付けた時の変化などを楽しみます。

まず目についたのが、花壇一面を紫色で染めているショカツサイ。白い布が花と同じ紫色に染まり「きれい!」。紙より布の方が色付きがよく、すぐに色遊びの世界に入ってしまいました。

つぎはバラ園の南側の広場です。一面のタンポポ広場で子供たちの一番の人気広場になっています。タンポポ、ミツバツツジ、ツバキなど色付して進んでいくと林の中でオオカメノキの花が白くポッカリと浮かび上がっていました。中の小さな花が本当の花で、周りの白い装飾花が花粉を媒介する昆虫を呼んでいます。

足元のカンアオイの葉にギフチョウの卵を発見。そのグリーンパールの美しさにしばらく魅せられてしまいました。

ヤマブキの花の色は絵の具の山吹色そのまま。
スミレを見ながら歩いていると、突然みんなの前にギフチョウがヒラヒラ横切ったかと思うと葉の上で羽を広げて日光浴です。美しい姿をしっかり観察することができました。

最後はタンポポ広場で万華鏡です。自分の作った作品に自分でビックリ、椿洞に遊びに来ているお父さんや、親子ずれも巻き込んでワイワイ、ガヤガヤ楽しみました。万華鏡は、お年寄りから小さい子供さんまでみんなで楽しめるとても良い遊びですね。

今日案内した植物
色付け>ショカツサイ タンポポ コバノミツバツツジ ツバキ シハイスミレ ヤマブキ キランソウ クサボケ ユキヤナギ
その他>カタクリ カンアオイ ギフチョウ オオカメノキ フモトスミレ ニガイチゴ モミジイチゴ アケビ サルトリイバラ カエデ サワグルミ キュウリグサ クロモジ クチナシグサ コノテガシワ(センジュ)



2013年3月9日(土):「第5回 葉っぱの赤ちゃん勢ぞろい」



葉芽、花芽の形を観察中


草地にホトケノザやヨモギがびっしり

◆実施日 2013年3月9日 (土)10:00~ 12:00 
◆場所 椿洞畜産センター公園内

きょうのコース:椿洞畜産センター公園内、交通教室脇から北展望台→南展望台→松風荘裏にでる遊歩道コース

身近にある樹や草の芽がどうなのか普段は見過ごしている物をじっくり観察し、それぞれの植物の不思議、そして芽のいろいろを見てきました。
桜は葉芽、花芽の形が違い、つぼみの大きさを見てあと何日位で開花かな?
アケビのズングリ、ムックリの芽はこんなおもしろい形。
日当たりの良い所に生えているアセビは白い花を鈴なり咲かせてきれいでした。

草ではホトケノザがかわいいピンクの花を咲かせ、ヨモギは食べごろで今が旬。
ネジキの赤い枝先と芽は冬からこの季節だけに見られる美しさがあります。
ウラジロシダの芽は小さいまるい芽が夏になるとどんなふうになるのかな?
姫シャラは芽の先が扁平になっています。
ユキヤナギの芽も春本番になると花を爆発させます。
ツルアリドオシにめずらしく赤い実がありました。
コブシの花芽はシルバーミンクのコートを着たような、手で触れてみて分かりました。

いや~自然って~おもしろくて、すごい事ですね^^




2013年2月9日(土):「第4回 北の旅人探し」



なんかいるぞ!双眼鏡で観察


潜りが得意なカイツブリ(留鳥)

◆実施日 2013年2月9日 (土)10:00~ 12:00 
◆場所 椿洞畜産センター公園内

第4回目の講座は、北から渡ってきた冬鳥をさがします。

毎回野鳥観察は相手が動き回る野鳥だけに運だけが左右します。
下見の時点ではかなりの確率で野鳥とも出会うことが出来ましたがさて本番は・・・
野鳥の探し方のコツを伝授して、ゲームで野鳥を探す目を養ってもらい、さあ本番です。

芝生広場の北の端にナンキンハゼの木が何本かあり、下見の時点でカラ類の餌場になっている事を確認していたので出かけました。
予想通りしばらく経ったらシジュウガラやヤマガラ・シロハラ・ジョウビタキ・エナガ・ウソ等がやって来てくれて万々歳!

畜産センター公園には大きな松尾ヶ池があり、この時期は北から渡ってきたカモ類がいます。
ヒドリガモばかりの中に1羽だけ潜りの得意なカイツブリが目に出来て、参加者一同大変満足のいく「面白いもの発見講座」になりました。
北の旅人探しでは、シロハラ、ジョウビタキ、ウソ、ヒドリガモが確認できました。




2012年12月8日(土):「第3回 面白い顔・冬芽にある顔さがし」



みんな真剣に冬芽の観察中


落ち葉を踏みしめながら観察ポイントへ

◆実施日 2012年12月8日 (土)10:00~ 12:00 
◆場所 椿洞畜産センター公園内

椿洞での第3回目の講座は、面白い顔・冬芽にある顔さがしです。

<9種類の冬芽観察>
木枯らしが吹きそうな寒い日でしたが、冬芽の写真9枚に自分がそれと思う名を記入し、ルーペとマップを持参し散策開始です。
きょう観察する冬芽は、アベマキ、タカノツメ、モチツツジ、リョウブ、コナラ、ヌルデ、ゴンズイ、ヤマウルシ、サルトリイバラの9種類。

<命名しましょ!>
番外として4枚の植物の写真を見てもらい、実物を観察して気に入った名前を付けてもらうことにしました。
その4つとはイヌザンショウ、クチナシグサ、クチベニゴケ、マルバノキです。
さあ、皆さんどんな名前を付けるでしょうか~☆

<散策しながら正解を当てましょ!>
9種類の冬芽を順番に観察していきます。
観察のポイントは、樹皮の色、硬さ、葉の形、毛の有無、蕾の形など。
案内人の説明を聞きながら自分の書き込んだ名前が正しいか確認していきます。
★リョブはナポレオンハットに似てる・・・ なるほど!
★ヌルデとヤマウルシは木を見ても判らないけど冬芽を見れば歴然 ?
★モチツツジだけはみんな自信たっぷり !
★ゴンズイはミッキーマウスみたい
★むつかしくて全然わからなかった~ など、あちらこちらから歓喜とため息の声が。

冬の寒さや乾燥・凍結などで大切な芽が痛まないように樹木はいろいろな工夫をしていましたね。

命名ではオニノカナボウ(カラスザンショウ)、イソギンチャクソウ(クチナシグサ)、ヤママリモ(クチベニタケ)、ヤマヒトデ(マルバノキ)など、ユニークな名付けに大きな拍手がおこりました。
クチベニゴケに触れると白い煙の様な胞子を出すのに皆がびっくりされたようです。
初めて目にするものはなんでも「おもしろい!」ですね(^。^)y-.。o○



2012年11月10日(土):「第2回 青い実、赤い実、いろいろな実を探そう」



いろいろな木の実を収集中・・・


木の実をつぶすとどんな色になるかな?

◆実施日 2012年11月10日 (土)10:00~ 12:00 
◆場所 椿洞畜産センター公園内

椿洞での第2回目の講座は、青い実、赤い実、いろいろな実を探そう!

好天に恵まれ、コースマップを片手に鮮やかな紅葉の中へいざ出発。
スタートしてすぐに、ナンテン、コムラサキの紫の実を発見(幸先いいぞ)。
タカさんの熱心な説明を聞きながら、高い木の上についている実を眺めたり、番外編で、2mmほどのアカケダニをルーペで覗くなど、上をみたり下を見たり横を見たり、首の運動をしながら、北展望台に到着。
ここでは、8種類の木の実の色を確かめました。
ヌルデの虫こぶから作ったお歯黒。なんと1時間かけて精製したもの。
「これが、これに?」先人の知恵に思わず「ヘー」が出ました。 

童心に帰って、木の実のきれいな発色を楽しんだ後、南展望台では、木の実の試食タイム(鳥さん、ちょっとだけおすそ分けしてくださいな)。
昔懐かしい味を思い出したところで、帰路に。

参加者からのひと言。「小鳥が食べる木の実だったら、当然、人間も食べられますよね?」
いえいえ、意外と少ないですよ。毒があって、鳥は、量を加減して食べたり、消化できる能力があったりで、危険な目に合わない。また、鳥に食べられた木の実は発芽しやすいなど、自然界の面白さをまた一つ知りました。


木の実の写真とつぶした実の色合わせ。マイ図鑑になるね(^。^)y-.。o○



2012年10月13日(土):「第1回"椿洞"面白いもの発見講座」スタート



ゲーム「私はだ~れ?」


面白いもの発見しにいざ出発~!

◆実施日 2012年10月13日 (土)10:00~ 12:00 
◆場所 椿洞畜産センター公園内

夜明けは寒いくらいの気温でしたが徐々に温度も上がり気持ちの良い絶好の講座日和になりました。
参加者5名でマンツーマンの講座です。

はじめに緊張の解きほぐしを兼ねて「私はだ~れ?」を行いました。
自分の首の後ろに付けたカードに付いている昆虫を自らが質問しながら解きほぐすゲームです。
自己紹介しながらの謎解きで、終わりの頃には気分もほぐれ和気あいあいでした。

畜産センター事務所の裏手にある森は植栽木も有りますが基本的にこの辺りの里山の雰囲気がそっくり残っています。
これから秋が深まり紅葉するであろう樹木を探しながら「面白いもの発見!」散策をします。
名前が上がった樹木は、カツラ・ユリノキ・コシアブラ・ヤマモミジ・アオハダ・ハナノキの6種類です。
これから一年経過観察をしながらこれらの樹木の変化を観察するよう参加者にお願いしました。
年間を通じて一つの物を観察して行く事はとっても勉強になります。
参加者皆さん1年後には椿洞の「物知り博士」になっているのでは(^。^)y-.。o○